呼吸器外科 
-治療について-

治療について

《原発性肺癌》

近年、胸部CTでがんの大きさが2cm以下のいわゆる早期肺がんが発見されるようになってきています。肺がんの手術は、肺葉切除が基本の術式です。根治面から早期肺がんでも肺葉切除を基本としています。約4㎝の小切開創を併用して、内視鏡下に肺葉切除を行っています。ただし、高齢者、肺機能が低い場合、末梢発生で根治が可能な腺がんの場合には、内視鏡下の手術や小さめに取る縮小手術(区域切除)を行っています。進行性肺がんの場合、手術前後に化学療法や放射線治療を行い治療成績の向上をめざしています。通常の肺がんの手術(肺葉切除)で術後6日間程度で退院が可能です。

《転移性肺腫瘍》

肺がん以外の他のがんが、肺に飛んできた(転移した)ものです。大腸がん、子宮がん、骨のがんなどは、がんの個数が数個であっても積極的に手術を行っています。

《縦隔腫瘍》

肺と心臓とに囲まれた、胸の中心部のところの部分を縦隔といいます。この縦隔にはいろいろな種類の腫瘍が発生します。通常は、胸の前にある胸骨を縦に切って手術を行いますが、小さな腫瘍では内視鏡下で手術を行います。

《気胸、嚢胞性肺疾患》

肺には壁が薄い袋が出来やすく、この袋のことを嚢胞といいます。嚢胞が破れると、中の空気が胸の中にたまり、正常の肺が押しつぶされ、痛みや息苦しさを伴います。これを気胸と言い、若い男性に多い病気です。また、嚢胞は破れなくとも、大きくなると正常肺を押しつぶし息苦しさを伴うこともあります。基本的に内視鏡下で手術を行います。若い人の気胸の手術の場合(内視鏡下の手術)、術後2から3日で退院が可能です。

《内視鏡下手術(胸腔鏡下手術)》

胸の壁に3カ所の小さな穴(1cm程度)をあけ、テレビモニターをみながら手術を行います。痛みが少なく、術後の回復が早く早期退院が可能となります。呼吸器外科領域では、あらゆる疾患に対し応用されております。原発性肺癌、転移性肺腫瘍の手術においても、4㎝の小切開創を併用して肺葉切除、区域肺切除を行っております。

治療実績

2020年 2021年 2022年 2023年
原発性肺癌 115
(うち、胸腔鏡下手術105)
109
(うち、胸腔鏡下手術100)
131
(うち、胸腔鏡下手術128)
140
(うち、胸腔鏡下手術130)
転移性肺腫瘍 19
(うち、胸腔鏡下手術19)
18
(うち、胸腔鏡下手術18)
32
(うち、胸腔鏡下手術30)
23
(うち、胸腔鏡下手術22)
縦隔腫瘍 9
(うち、胸腔鏡下手術7)
16
(うち、胸腔鏡下手術12)
13
(うち、胸腔鏡下手術7)
10
(うち、胸腔鏡下手術6、ロボット支援手術2)
気胸、嚢胞性肺疾患 41
(うち、胸腔鏡下手術40)
45
(うち、胸腔鏡下手術45)
28
(うち、胸腔鏡下手術26)
27
(うち、胸腔鏡下手術27)
膿胸、胸膜炎 0 3 0 9
炎症性肺疾患 12 8 2 3
生検・その他 21 23 19 22
合計 217 222 224 234
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