ごあいさつ

院長 菊池英亮

 奈良県総合医療センターは、2018年(平成30年)5月1日に、薬師寺、唐招提寺といった世界遺産がある「西の京」に近い、緑豊かな広大な奈良市七条西町に移転しました。敷地内には約2万平方メートルの広さの緑地帯があり遊歩道や休憩所も整備されています。建物構成は外来棟、病棟、教育研修棟の3棟からなり、外来棟には外からの自然光が降り注ぐエントランスや2階から5階まで吹き抜けの中央ホールがあります。病棟は全室南向きで、光溢れる展望の良いデールームを配置し、療養環境に配慮した設計になっています。インテリア設計は、大和(やまと)の国らしいホスピタリティーの場としての和をイメージしています。教育研修棟にはメインホール(講堂)、会議室、手技研修室、学術図書・情報センターなどが整備され、医療専門職の研修センターとしての機能を有しています。

 このたび、奈良県立病院機構の発足から5年が経過したため、第2期中期目標・中期計画が制定されました。この中には、今後、当センターが達成すべき目標が掲げられています。すなわち、「患者にとって最適な医療の提供」、「地域の医療力向上への貢献」「最高レベルの医の心と技を持った人材の確保・育成」そして「自立した経営」の4つが大きな柱となる目標です。

 「患者にとって最適な医療の提供」の達成のため、「高度専門的な医療の提供」、「チーム医療の推進」、「医療の質の標準化・透明化」、「医療の質の評価」、「患者およびその家族へのサービスの提供」に取り組みます。さらに地域医療の拠点として、救急医療、がん医療、周産期の医療、小児医療、糖尿病医療、精神医療、感染症医療の充実を図って参ります。しかし、当然のことながら当センター単独では地域の医療は守ることはできません。「地域の医療力向上への貢献」のため、地域の医療機関との役割分担と連携をさらに強化して参りたいと思います。当センターで多くの患者さんに高度急性期医療を提供するためにも、当センターでの急性期の治療が終了した後は、病病連携・病診連携により他の医療機関に移っていただくことが必要となります。さらには、在宅医療、介護サービスとの連携も必要です。これまで以上に、医療連携を推進したいと考えますのでご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 また、災害医療体制の強化も重要な目標の一つです。当センターは北和地域における地域災害拠点病院として、災害発生時に迅速かつ的確に対応できるようBCP(医療継続計画)を策定しています。今後は、DMAT隊員の要請や災害訓練などにより災害医療体制の強化を図って参ります。

 一方で、医療人の育成も重要な課題です。同じ建物内の教育研修棟に奈良県立病院機構の組織である医療専門職教育研修センターが併設されていますので、今後は、医療職の教育・研修にも力を注いでいきます。この施設は院内のスタッフだけではなく、地域の医療機関の医療職の皆様にも利用していただけるよう計画されています。患者にとって最適な医療を提供するためにも、「最高レベルの医の心と技を持った人材の確保・育成」は最も重要な課題であると認識しています。患者に寄り添い、患者の気持ちを理解できる人材を育成するとともに、県民のみなさんの期待に応える優れた医療技術を有した医療人を育成して参ります。このような取り組みを通じて「奈良県の医療機能の向上」に寄与したいと考えます。

 元号が「平成」から「令和」となり、私たちの社会は新しい時代へと進んでいきます。奈良県総合医療センターも新時代に向けてさらに発展しなければならないと思います。

 奈良県総合医療センターは、奈良県の「地域社会」に貢献し、信頼される病院として活動して参ります。皆様のご支援ご協力を宜しくお願い申し上げます。

2019年(令和元年)5月 1日
院長 菊池 英亮

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