ごあいさつ

院長 松山 武

奈良県総合医療センターは、2018年(平成30年)5月1日に奈良市七条西町に移転し、高度急性期医療を提供する医療センターとして新しく生まれ変わりました。“医の心と技を最高レベルに磨き、県民の健康を生涯にわたって支え続けます”の理念のもとに、患者さんにとって最適な医療を提供できる組織文化を作り、地域の医療機関と連携して地域の期待に応える基幹病院を目指します。また、職員が誇り、やりがいをもって働くことができる職場環境整備と医療人の育成に取り組んでいます。

新しい医療センターとなってから令和4年5月で4年経過いたしますが、新型コロナウイルス感染症により社会及び当センターもめまぐるしい変化が起こりました。この2年間に刻々とコロナウイルス株の変異により患者さんの年齢分布、病態も変化し続け、病院組織のインフラへの影響も多大であります。その変化に対応しつつ、新型コロナウイルス感染症重点医療機関としてコロナ陽性患者さんを受け入れ、特に重症患者さんの集中治療を担っております。コロナ感染症設備対策として、コロナ患者専用の陰圧可能なICU(集中治療室)6床の設置、ICUの2床の陰圧室、手術室2室の陰圧・陽圧切替可能な仕様にしました。責務である高度急性期医療を維持するべく、可能な限り救急医療と予定手術などの通常医療の低下を来たさぬように全力を注いでおります。

当センターには目指すべき医療に7つの柱があります。1)救急医療の充実、2)周産期医療の充実、3)専門的な質の高いがん医療の提供、4)小児医療、5)糖尿病治療、6)精神医療、7)災害医療です。救命救急医療の実践では、救急患者受け入れ体制を強化し、命にかかわる重症患者を確実に受け入れ救命率の向上をめざします。ER(救急)体制を整え、受け入れ率100%を目指し救急患者を断らない県民の命を守る最後の砦としての役割を果たします。手術室の拡充、集中治療室の増床をはかり高度急性期医療を支えています。周産期医療は、ハイリスク妊婦・新生児の受け入れ体制を強化し、リスクの高い妊婦の方も安心してお産ができる環境を整備しています。がん治療では、安心できる質の高い治療を提供いたします。先進的な医療を積極的に導入・実践し、手術治療、放射線治療、化学療法、緩和ケアを集学的に推進し、がん診療機能の充実をはかります。小児医療では小児救急の受け入れ体制の充実をはかり、北和地域の急性期小児医療の拠点としての役割を果たし、発達障害児に対する医療提供体制を充実させます。糖尿病治療では、地域の拠点として急性期合併症、急性増悪時治療を行い、地域医療機関へのサポートを行います。精神医療は身体疾患を合併する精神疾患患者の受け入れ体制を整備し、精神科救急受け入れも行います。災害医療では、大規模災害時でも医療機能を継続できるようにインフラ供給を確保し医療継続計画を策定し、DMAT隊の編成、防災ヘリの受け入れと災害医療体制を強化し災害拠点病院としての役割を果たします。それに加えて新しい柱として感染症医療があります。今、社会が対峙している最大の問題である新型コロナウイルス感染症の重点医療機関として、軽症から重症までの患者に対して、最適な治療を提供し、北和の拠点として役割を果たしています。当センターの職員にも感染防護を徹底し、院内感染防止に全力で取り組んでいます。このように7つの柱に感染症医療を加え、医療機能を充実させながら、奈良県総合医療センターは北和地域における地域の医療拠点としての機能を充実させていきます。

それを踏まえて、診療では患者にとって最適な医療の提供を行うために、患者視点に立った医療サービスの提供として、チーム医療の推進、医療の質の標準化、透明化(ISO9001の承認、DPC特定病院群取得)、医療の質の評価、患者及びその家族へのサービス向上(待ち時間短縮対策)などを推進いたします。またリハビリテーション機能の充実、医療安全の確保・院内感染の防止にも取り組んでおります。将来を担う人材育成では、最高レベルの医の心と技を持った人材の確保・育成が急務であります。患者に寄り添い、患者の気持ちを理解できる、県民の期待に応える優れた医療技術を持った職員を育成したいと思っています。

最後に当センターは地域の医療力向上へ貢献いたします。地域医療構想に基づき、地域の医療機関との役割分担と連携強化を進め支援し、地域の医療機能を向上させます。公開講座、研修会、あをによし祭りなどを通じて県民への医療・健康情報等の提供を行います。これらの取り組みを通して、奈良県の地域社会に貢献し、県民の健康を生涯にわたって支え続ける奈良県総合医療センターとして発展向上していくことを願っています。これからも皆様のご理解とご支援賜るよう宜しくお願いいたします。

2022年4月1日
院長 松山 武

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