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中央内視鏡室

中央内視鏡室での新しい取り組み

経鼻胃内視鏡(上部消化管汎用ビデオスコープ鼻挿入可用)の導入

胃内視鏡検査に伴う苦痛を軽減すべく開発された経鼻胃内視鏡ですが、通常の内視鏡に比べて、画像の精度がやや劣る欠点がありました。近年、新機種が登場し、画像上の問題点が解消されるようになりました。当センターにおいても平成22年3月に最新機種であるXP260NSを導入し、4月から同機種を用いた検査を開始いたしました。細径ファイバーであるため、病変を切除するような治療的手技に用いることはできませんが、検診目的の患者さんに使用しております。

小腸内視鏡の導入

消化管は口から肛門までですが、口から胃、十二指腸までは上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)、肛門から大腸は下部消化管内視鏡検査(肛門からカメラを挿入する)で観察可能でありました。しかし、その間に存在する小腸へは通常の内視鏡を挿入することができないため、これまで、小腸腫瘍や小腸からの出血病変を診断することは困難でした。近年バルーン付きの内視鏡を用いて小腸に内視鏡を挿入する手技が開発されました。

当センターでも平成22年3月にオリンパス社製のバルーン付き小腸内視鏡SIFQ260を導入し、小腸の内視鏡検査が可能となりました。小腸は病気の頻度が低いため、小腸内視鏡を実施している病院は大変少ないのが現状です。当センターでは、一般の診療所や病院で対応できない小腸疾患でお困りの患者様に対しましても、基幹センターとしての責任を持って対処すべく、小腸内視鏡に取り組んで参ります。原因不明の消化管出血の診断等に威力を発揮することが期待されます。


超音波内視鏡(EUS)、超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)

当センターでは内視鏡下に超音波用の細径プローブを用いたり、直接超音波装置が装備された超音波内視鏡を用いて病変(癌や粘膜下腫瘍など)の診断を行っています。癌の深達度や、粘膜下腫瘍の内部構造などを評価し、治療方針を決定しています。

また、通常の生検では診断確定が困難あるいはアプローチが困難な疾患に対しては、必要に応じてEUS-FNAを用いて超音波内視鏡で観察しながら生検し確定診断を行っています。
対象疾患としては粘膜下腫瘍や膵癌などに対して行っています。
さらに急性膵炎後の仮性膵嚢胞に感染を起こした場合にも、EUS-FNAを応用し膿瘍ドレナージを行なうなど、治療面においても積極的に取り組んでいます。


NBI(Narrow Band Imaging;狭帯域フィルター内視鏡)

NBIは消化管内視鏡分野で開発された新しい内視鏡技術で、拡大内視鏡と組み合わせることにより、粘膜表面に現れない細血管などの病変の特徴を色調として捉え、癌など微細病変の早期発見や病変の悪性度診断、病変範囲の精密診断などを行うものです。通常内視鏡による観察と、癌の栄養補給路でもある粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様などを、色調の違いとして強調表示し、より精度の高い診断に効果を発揮することができます。当センターでは癌の正確な診断や、内視鏡的切除範囲決定の目的で積極的にNBIを用いています。