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中央放射線部

中央放射線部の役割

奈良県総合医療センターは、奈良北部の基幹センターとして、地域医療に貢献しています。
奈良県総合医療センター中央放射線部では、放射線を利用した胸部や骨などの撮影をはじめとして、CTやMRなどの画像診断、IVRと呼ばれる身体にメスを入れないで手術を行う治療など、最先端の医療を担っています。また、出来る限り被ばく低減に努めながら、新しい技術を取り入れ、よりよい診療画像を提供しています。当センターでは、従来からデジタル化の推進が行われてきており、現在では全ての装置がフィルムレスで運用されています。
中央放射線部では、皆様に安心して検査・治療を受けていただけるよう、今後も最新装置の導入の推進と、専門技師取得等による技術向上に努めていきます。

中央放射線部の概要

診断部門

一般撮影

  • 平成27年度、新しい長尺撮影装置(図1)を導入し、患者さんの撮影時間および待ち時間短縮に努めています。
  • 当院では、整形外科の依頼に対応し、安全に下肢の荷重撮影ができるよう専用の撮影台(図2)を用いています。
  • 撮影台には、最新式のフラットパネル(FPD)※1を導入しています。また、硬さや冷たさ等の軽減のためマット(図3)を使用しています。

※1 FPD:フラットパネルディテクタの略で、被写体を透過したエックス線を平面検出器で受けとり、デジタル信号に変換し画像を得る装置です。画像解像度が非常に高く、病変解析機能も向上するとともに、エックス線利用効率のアップにより患者さんの被ばく量も大幅に低減されます。また、撮影した画像を瞬時に得ることができるため、撮影時間の短縮や患者さんの負担軽減が可能です。


(図1)長尺撮影装置


(図2)荷重撮影台


(図3)FPD式撮影台


ポータブル撮影装置

  • 撮影室への出室困難な患者さん(重症状態、救急搬送後の処置中および手術中の位置確認や直後の容体確認)に使用しています。
  • ポータブル撮影装置にもFPDを使用しています。

マンモグラフィ

乳房専用のX線撮影装置です。乳房を薄く均等に伸ばした状態にして撮影します。乳がんの初期症状である微細な石灰化や腫瘤などを検出することができます。基本的には左右の乳房それぞれ、上下と斜め方向から、計4回の撮影を行います。


ポータブル撮影装置(島津社製)


乳房撮影装置(HOLOGIC社製)


CT検査

 CT検査とはX線を用いて体の横断面を撮影できる検査です。また撮影した画像を処理することにより横断面だけでなく、様々な方向の断面で体の内部を観察できるうえ、3D画像を作成することもできます。
 CT検査は緊急性に優れ、全身どの部位でも検査できるため、早期に病気を見つけるための重要な検査となっています。
 単純撮影の場合約5分、造影剤を使用した場合でも約15分で検査は終了します。造影剤を使用すると、血管の走行や血流の状態・病巣もよりわかりやすくなります。

*当院のTOSHIBA製320列の装置では16cmの範囲を0.35秒で撮影できるため、心臓の動きや脳の血流など、「動き」を動画像で捉えることができます。


TOSHIBA
AquilionONE 320列


PHILIPS
Brilliance 64列


MRI検査

 MRI 検査は、強力な磁石と電波を用いて体内のプロトン(水素原子)の分布を画像化しています。磁石を用いているため、X線による被ばくはありません。
 当院では、3.0T (テスラ) および1.5T装置の2台で検査を行っています。
一度に全身の撮像はできませんが頭頸部や体幹部分及び四肢までほぼ全身の撮像を行なっています。
 磁場の影響を受けるペースメーカーやクリップ・インプラントなど身体に 金属の入っている方や閉所恐怖症の方、長時間じっとしていられない方は検査を行えない場合があります。事前ご相談下さい。


1.5T (GE社)


3.0T (Philips社)


X線TV検査

当院のX線TV検査室ではフラットパネルを搭載した2台の装置を用い、検査・治療を行っています。

  • 図1の装置は主に胃透視など消化管の検査に使用しています。
    【胃透視の他に注腸検査、尿路検査、脊椎造影検査、子宮卵管造影検査なども行っています。】
  • 図2の装置では内視鏡検査時に透視を行い、位置確認をしながら内視鏡を適切な位置に進め、治療や診断を行う催に使用しています。
    【主な検査は気管支造影、大腸ファイバ、ERCPなどです。】

図1・東芝製X線TV装置
(検査室6番)


図2・東芝製X線TV装置
(検査室9番)


血管撮影

 血管撮影とは血管の状態や血液の流れを調べる検査です。太股の付け根または腕の動脈から、カテーテルという管を通して造影剤を目的の血管に流しながらX線撮影をし診断や治療を行います。
(大きな特徴として)カテーテルという細い管を使って手技を行うため患者様に大きな傷を付ける事なく(低侵襲的に)治療手技を行うことが出来ます。
治療には塞栓術(腫瘍や動脈瘤、外傷など出血の止血)や血管拡張術(ステントという器具を使う)などがあります。

 当院の血管撮影装置は2台あり、ひとつはシングルプレーン(カメラがひとつ)の腹部専用血管撮影装置、もう一つはバイプレーン(カメラがふたつ)の頭部・心臓専用血管撮影装置があります。

Siemens社製(シングルプレーン)

Phillips社製(バイプレーン)


骨密度測定装置

当院では、最新鋭の骨密度装置を設置し、整形外科や婦人科領域などにおける骨粗鬆症の予防、診断および治療に取り組んでいます。
骨折すると痛みが強い脊椎部、大腿骨部の骨密度をX線を照射することで直接測定することができます。測定は約10分以内で、痛みもありません。

体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)

当院では、尿路結石の治療として、体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)を導入しています。体に傷をつけることなく、体外から衝撃波を当てて結石を破砕し、結石を小さくすることにより尿とともに体外への排出を促します。

骨密度測定装置(GE社製)

結石破砕装置 平成28年度更新
(ドルニエメドテック社製)


核医学検査

核医学検査は、微量の放射線を放出する放射性医薬品を静脈より投与し、体内臓器から放出されたガンマ線をガンマカメラと呼ばれるもので収集し、画像化しています。検査の特徴としては形態的画像だけではなく、血流や代謝などの機能的な画像を得ることができます。また、体のあらゆる部分の検査が可能で、検査部位によって検査方法が大きく異なります。

当院で行っている主な検査

骨シンチグラフィ

心筋シンチグラフィ

脳血流シンチグラフィ

脳シンチグラフィ(認知症、てんかん疾患等)

腎シンチグラフィ

唾液腺シンチグラフィ

当院核医学装置(ADAC社製)


放射線治療

放射線治療の方法には身体の外から放射線を照射する外部照射法と、放射線源を直接身体の組織や、食道、子宮といった腔に挿入して治療する密封小線源治療があります。当院ではエレクタ社のリニアック(図1)にて外部照射を行っております。

外部照射治療の手順

(1)専用固定具

外部照射治療は1回では終わらず、数十回の照射が必要です。毎回同じ姿勢、同じ位置を確保するために、頭頸部領域では、シェル(図2)と呼ばれる固定具を用います。乳がん温存療法も、上腕を上げるために専用の固定具を使用します。

(2)治療計画用CT、治療計画

CT画像をもとに、放射線を腫瘍部位に、どの方向から、どのくらいの線量を何回に分けて治療するのかという治療計画を立てます。如何に正常組織の線量を少なくし効率的に腫瘍部位に照射するかが重要です。

(3)照射位置のマーキング

治療計画に沿って皮膚表面あるいはシェル表面にマーキングを行い、ポータルイメージで位置を確認します。

(4)放射線の照射

治療計画に沿って毎回同じ姿勢、同じ位置を確認し、放射線を照射します。治療時間は10-20分間、仰向けで寝ているだけですので、身体への負担が軽く、痛みを感じることはありません。


画像情報管理

放射線部門における画像は、胸部などの一般撮影から、心臓血管撮影などの動画など、集中的にサーバーで保管管理され、外来や病棟、手術室などでモニターで観察されるようになっています。尚、従来、他院に紹介される場合は、重いフィルムを持参していただいておりましたが、センター内フィルムレス化に伴い、データを書き込んだCDを持参していただく様になっております。

画像情報管理は、医用画像のセンター内での有効利用を促進するため、総合医用画像サーバを設置し、電子カルテと統合することにより、外来、病棟においてモニター観察ができる環境を構築しております。また、中央放射線部における検査情報などを一元管理しています。