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集学的がん治療センター

当施設は2008年4月より厚生労働大臣が指定する「地域がん診療連携拠点病院」として、地域全体のがん医療水準の向上を図ってまいりました。今後も当センターが中心となって、手術や放射線療法、化学療法などの集学的治療に加え、緩和ケアを充実し、より多くの患者様に最適のがん治療を受けていただけるように努力していきます。

集学的がん治療センターとは

「地域がん診療連携拠点病院」とは、厚生労働大臣が指定した病院で、地域のがん診療の中心となる施設のことです。専門的な知識や技術をもった医師、薬剤師、看護師や臨床心理士、理学療法士、放射線技師などの多くの職種によりチーム医療として手術や抗がん剤治療、放射線治療、緩和ケアが提供できることが必須条件となります。集学的がん治療センターでは、がん医療従事者研修やがん相談支援、院内がん登録を積極的に推し進めるとともに、外来におけるがん化学療法やがんサポートチームによる活動、県民公開講座などを通じてがん患者様やご家族の全般的なサポートを行っています。


平成29年度集学的がん治療勉強会・在宅緩和ケア研修会お知らせ(PDF)

集学的がん治療勉強会のご案内(PDF)

手術療法

当施設では、各診療科において先進的な手術療法をおこなっています。外科・消化器外科におけるがんに対する手術件数は1年間に300件を超えており、なかでも患者さんの身体への負担の少ない腹腔鏡下手術は年間100人以上の方に受けていただいております。従来から行っている胃がんや大腸がんの手術に加え、高度な技術を要する肝切除や膵切除にも腹腔鏡下手術を導入しております。呼吸器外科においては原発性肺がんや転移性肺がん、縦郭腫瘍など1年間に約100件の悪性腫瘍に対し手術を行っています。胸腔鏡下手術や4cmの小切開を加えた胸腔鏡補助下手術も積極的に導入し、術後疼痛の軽減や入院期間の短縮に努めています。産婦人科においては1年間に約70件の婦人科悪性腫瘍(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど)と約70件の子宮頚部上皮内病変に対する手術を行っています。泌尿器科においては1年間に約50件の泌尿器科悪性腫瘍(腎がん、副腎腫瘍)に対し体腔鏡下手術を行い、2013年からは奈良県初の手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)による前立腺がんの手術を開始し、年間約50件のペースで行っています。そのほか脳外科(脳腫瘍)、耳鼻咽喉科(甲状腺がん)、皮膚科(皮膚がん)の各領域においてもそれぞれの専門医が1年間にそれぞれ数十件の手術を行っています。当施設の特徴としましては、各診療科で密に連携を図りながらカンファレンスを行うことにより、手術療法のみならず放射線療法や化学療法など、患者様によりよい治療法を提供できるよう取り組んでいます。


外来治療(化学療法)室


化学療法とは、薬剤を用いてがんを治療することです。最近では、通院による外来化学療法が主体となっており、患者様が家庭や社会での生活を大切にしながら治療を受けられることが通院治療の最大のメリットです。外来治療(化学療法)室は、外来における化学療法を、安全、快適かつ短時間に実施するために2006年10月に開設され、4床で運用が開始されました。治療件数は年々増加し、2011年には1年間に1800件を超えましたので7床に増床し、2012年には2000件を超え、最近では月に200件を超えるペースで治療を行っています。実際の治療に関しては、がん薬物療法専門医を中心に、各科の担当医師とがん薬物療法認定薬剤師やがん化学療法看護認定看護師などによる医療チームで運営し、より安全で適切ながん化学療法を提供できるように取り組んでいます。2011年からがん化学療法チームが発足し定期的なカンファレンスが開催されています。チームの主な活動内容としましては、新規のレジメ承認や登録作業、抗がん剤の副作用対策を中心とした医療安全対策、患者様の苦痛に関するスクリーニングなどでありますが、今後もよりいっそう患者様が安全、快適に治療が続けられるようにサポートしていきます。


放射線治療室

放射線治療とは、手術療法、化学療法とならぶがん治療の3つの柱のひとつで、放射線の細胞分裂を止める作用により治療を行います。放射線治療室では体の外から放射線を照射する外部照射治療を行っていますが、治療件数は年々増加しており、最近では1年間にのべ8000件ちかくの件数を行っております。病気の種類によっては

①放射線単独の治療、
②抗がん剤の併用治療、
③手術前や手術後の治療、
④がんによる痛みを緩和するための治療

などを行っています。放射線治療専門医を中心に、各診療科とカンファレンスを通じて密に連携することにより、最適の治療が提供できるように心がけています。また、入院を望まれない患者様には外来通院による治療を受けていただけるように配慮しています。

がんサポートチーム

がんサポートチームは、がんの患者様やご家族が抱えておられるさまざまな苦痛に対し専門的なサポートを提供することを目的に、2007年に緩和ケアチームとして発足しました。2010年には現在のがんサポートチームに名称を変更し、種々の活動を行っています。活動内容としましては、

①がんと診断された早い時期から、身体の痛みや気持ちのつらさに対する緩和ケアを提供すること、
②地域の医療機関と密に連携し、がんの患者様やご家族が家庭での生活が円滑に行えるように支援すること、
③医師や看護師などがん医療に携わるスタッフに対し、質の高い緩和ケアが提供できるように研修会や勉強会を開催すること、
④がんの緩和ケアに関する県民公開講座を開催し啓蒙活動をおこなうこと、

などであります。最近では、がんの患者様が現在抱えておられるさまざまな苦痛に関するアンケート調査(スクリーニング)を細やかに行うことにより、早い時期から各医療スタッフが情報を共有するとともに、早期に対処するように心がけています。チームは内科、外科、精神科、麻酔科医師ならびにがんの専門知識を学んだ看護師、薬剤師、臨床心理士、理学療法士、栄養管理士、ソーシャルワーカーなどの多職種により構成され、定期的な病棟回診や外来でのフォローを行っています。1年間のサポート依頼件数は年々増加し、最近は200件を超えるようになりました。がん医療において、いつでも、どこでも質の高い緩和ケアが提供できるということを目的として2009年より年に1度、緩和ケア研修会を定期開催しております。毎回25-30名前後の医療従事者に対し、がんの患者様が抱えるさまざまな苦痛に対する治療やケアに関し、講義形式やワークショップ、ロールプレイ形式による研修を行っています。また、月に1度「集学的がん治療勉強会」を開催し、講演会や勉強会、事例検討などを通じてがん医療に携わる職員全体のレベルアップに努めています。

集学的がん治療勉強会(PDF)

がん相談支援センター

がん相談支援センターは、地域がん診療拠点病院事業の一環として2008年に開設されました。臨床心理士1名と認定看護師1名が常駐し、がんの療養に関するさまざまな相談に対応しています。がん相談支援が担う業務としましては、

①がんという病気そのものや標準的な治療法についての一般的な情報提供、
②医療従事者の専門分野や地域の医療機関に関する情報の提供、
③セカンドオピニオンが可能な医師の紹介、
④がんの療養に関する相談、
⑤就労に関する相談、
⑥地域の医療機関との連携体制に関する情報提供、
⑦がんサポートに関するグループ活動や患者サロンなどに対する支援、

などであります。相談件数は年々増加し、最近では1年間に700件を超えています。相談内容としましては、がん患者様やご家族の精神的ケアに関することが最も多く、次いで治療に関する情報提供、在宅療養の支援に関すること、身体的ケアに関すること、社会的あるいは経済的問題に関することと続きます。患者支援活動の一環としまして、毎月第3火曜日にがん患者様やそのご家族の方々が、体験した人でなければわからない「辛さ」や生活上の工夫などを語り合える場として、がんサロン『くつろぎ』を定期開催しています。がんに関する相談をご希望の方は、直接、がん相談支援センターにお越しください。混み合っている場合はご予約が必要となります。どなたでも無料でご利用できますので、お気軽にお越しください。

院内がん登録

院内がん登録は、がんと診断された患者様の情報を集め、それぞれの施設でがん診療がどのように行われているかを明らかにする調査のことで、奈良県の各地域がん診療連携拠点病院では、毎年どのくらいの人ががんと新たに診断され、その後どのくらいの割合で生存しているかなどの調査を行い、奈良県や国立がんセンターに報告する事業です。奈良県総合医療センターでも、診療科を問わず全ての患者様のがんに関する情報を収集、整備し、がん診療レベルを向上させ、患者様を支援することができるように努めています。なお、これらの個人情報は個人情報保護法等を遵守し、厳重に取り扱っていますのでご安心ください。


がん登録件数(PDF)

がん地域連携パス

奈良県では、2012年より、地域におけるがんの医療連携体制を整えるために、地域がん診療連携拠点病院とかかりつけ医とが連携して、診療の役割分担を行う『がん地域連携パス』が運用しています。がん地域連携パスとは、当施設で手術や処置などの治療を受けていただいた後、お近くのかかりつけ医と連携し、標準治療の継続と日頃の健康管理をスムーズに行っていくためのしくみのことです。患者様ご自身と、かかりつけ医、当センター医師の3者が、今後の治療や診療計画、通院スケジュールなどを示した冊子(私のカルテ)を活用し、診療情報の共有をはかり、安心したがん治療の継続を提供するものです。現在、奈良県では5大がん(肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん)に関するがん地域連携パスが作成されていますが、当センターでは2010年より5大がん以外にも、胆道・膵がんに対する塩酸ゲムシタビン療法や前立腺がん、初期子宮頚がん、皮膚がんなどに対するパスも作成しています。かかりつけ医をお持ちでない場合は、当センターからご紹介することも可能ですのでお気軽に主治医にお尋ね下さい。


県民公開講座

2011. 5.28(土) 奈良県文化会館 「地域で取り組むがん診療 -がん地域連携パス-」

2014. 2.1(土) 奈良県文化会館 「もしあなたや家族ががんになったら」

2015. 2.14(土) 奈良県文化会館 「からだにやさしいがん手術~知っていますか?最新治療~」

2016. 2.13(土) 学園前ホール 「がんになっても自分らしく過ごすために
~在宅緩和ケアを始めよう~」(PDF)

2017. 2.4(土) 学園前ホール 「大腸がんを知ろう~治療最前線~」(PDF)

近隣でがん治療に取り組んでいる医療機関をご紹介します

「がん診療」のPDCAサイクル について

当センターでは 、がん 患者さんの療養生活質向上ため、診療に関わる医療従事者が参加し、PDCAサイクル( Plan-Do -Check-Action)を実践し、継続的に改善に取り組んでいます。

まほろばPEACE緩和ケア研修会

厚生労働省は、がん対策推進基本計画において、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことを目標としています。

【背景】

厚生労働省は、がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画において、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことを目標としています。これを受けて、がん診療に携わるすべての医師が、緩和ケアについての基本的な知識を習得し、がん治療の初期段階から緩和ケアが提供されることを目的に、これら医師に対する緩和ケアの基本的な知識等を習得するための研修会を行うように、各都道府県に開催指針が出されました。さらにがん診療連携拠点病院の指定要件として、開催指針に準拠した「緩和ケア研修会」を定期的に実施することが明示されています。

当センターの開催実績


平成21年度 第3回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  27名(医師27名)

平成22年度 第8回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  31名(医師21名)

平成23年度 第13回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  27名(医師18名)

平成24年度 第20回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  19名(医師11名)

平成25年度 第25回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  18名(医師9名)

平成26年度 第31回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  29名(医師19名)

平成27年度 第37回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  35名(医師29名)

平成28年度 第46回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  26名(医師22名)

平成29年度 第55回まほろばPEACE緩和ケア研修会
修了者数  36名(医師33名)

がんネットならのご案内

奈良県では、がん患者さんやそのご家族が、医療機関や治療を選択する際やい療養生活を送る際に役立つ情報提供ツールとして、「がんネットなら」を開設しています。ぜひご活用ください。

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