中央放射線部の役割
奈良県立奈良病院は、奈良北部の基幹病院として、地域医療に貢献しています。
県立奈良病院中央放射線部では、放射線を利用した胸部などの撮影をはじめとして、CTやMRなどの画像診断、IVRと呼ばれる身体にメスを入れないで手術を行う治療など、最先端の医療を担っています。また、出来る限り被ばく低減に努めながら、新しい技術を取り入れ、よりよい診療画像を提供しています。当院では、従来からデジタル化の推進が行われてきており、2009年4月から一部を除き殆どの装置がフィルムレスで運用されています。
中央放射線部では、皆様に安心して治療を受けていただけるよう、今後も最新装置の導入の推進と、専門技師取得等による技術向上に努めていきます。
中央放射線部の3つの部門
一般撮影
胸部や腹部の撮影、整形外科などの骨の撮影などを行っています。現在、全ての撮影は、CR化され、フィルムレスによるデジタル化が行われており、撮影された画像は、院内どこの部署でもモニターで閲覧できます。
CT撮影
身体の輪切りの像を撮像します。最新鋭の64列CT装置により、心臓CTを始めとして高速で高精細な画像を提供すると共に、三次元画像(立体像)を作成し、より高度で判り易い情報提供を行っています。また、検査予約枠の見直しを行い、予約がなかなか取れない状況を改善。現在では、検査予約で患者様にご迷惑をお掛けすることが少なくなりました。
MR撮影
1.5T(テスラ)の装置2台で運用しています。MRは、磁場を利用した撮像を行います。放射線被ばくはありませんが、磁力の影響を受けるペースメーカーや、体に金属が入った患者様は、検査出来ない場合がありますので、前もってご相談下さい。
CTと同じく、検査予約枠の見直しを行うことで、予約待ち時間を大幅に改善致しました。
X線TV検査
胃の透視検査や、身体に管を挿入したり、骨折の修正などの治療に用いられます。新しいフラットパネル(平面検出器)を搭載した最新鋭装置2台で運用されています。
血管撮影
心臓・頭部・腹部領域の診断およびメスを入れないで手術するIVR治療を行っています。新しく、心臓専用装置が更新され、2台のフラットパネルによるの最新鋭装置で運用しています。
当院のフラットパネル搭載血管撮影装置は、コーンビーム CTと呼ばれるフラットパネルのC-アームを高速回転させて、四角垂形(コーン)のX線束(ビーム)を用いてデータを収集し、3次元画像の再構築を行う機能が付いています。これにより、CTの様に骨や軟部組織の描出が可能です。また1回の回転撮影時間(約8秒)が短く、3D画像として撮影できるため腹部領域にも有用です。
この3D画像は診断だけでなく、IVR施行時の3次元(立体)把握に有用で、より精度の高いIVRを支援できるツールとして利用しています。
2. 核医学検査
核医学検査は、薬に標識された微量の放射性物質(RI)を、静脈から注射し、断層像も撮影できるスペクト(SPECT)という装置で検査します。検査の種類によっては、注射後時間をおいて撮像する必要があります。
3. 放射線治療
高精度の治療が行える最新鋭のリニアックという放射線照射装置により、放射線治療を行っています。正常組織は、極力障害を少なくし、悪性腫瘍などの悪いところを徹底的にやっつけます。そのためには、高精度で高度な技術を要し、綿密な治療計画をたてて始めて成り立つものです。当院では、放射線治療専門技師および医学物理士等を置くことで、精度管理に努めており、地域がん拠点病院の指定も受けております。
画像情報管理
放射線部門における画像は、胸部などの一般撮影から、心臓血管撮影などの動画など、集中的にサーバーで保管管理され、外来や病棟、手術室などでモニターで観察されるようになっています。尚、従来、他院に紹介される場合は、重いフィルムを持参していただいておりましたが、院内フィルムレス化に伴い、データを書き込んだCDを持参していただく様になっております。
画像情報管理
画像情報管理は、医用画像の病院内での有効利用を促進するため、総合医用画像サーバを設置し、外来、病棟においてモニター観察ができる環境を構築しております。また、中央放射線部における検査情報などを一元管理しています。